サッカー元日本代表MFのタレント前園真聖(43)が22日、都内で行われたグリーンハウス家庭用ビアサーバー発表会に参加した。席上で、続けている断酒を2023年まで継続する意向を示した。

 前園は、13年10月13日に東京・世田谷区等々力の路上で、泥酔状態でタクシー運転手に暴行を加えて、現行犯逮捕された。一夜明けた同14日に都内で開いた謝罪会見で「お酒は控えないといけない。(中略)断ちます」と断酒を宣言。それ以降、飲酒はしていないが、イベント後の囲み取材では「(逮捕から)10年は断酒」と語った。

 前園はイベントの冒頭で「飲みたい気持ちはすごくあるんですけど…何で、僕なんですかと控室でも思いながら」と自身をイベントに起用した主催者側に壇上から疑問を呈した。その後、サーバーからビールを注ぐ体験を2回行い、草刈正雄の娘のモデル紅蘭(27)に試飲してもらった。「おいしい」「これはいい」という紅蘭の声を聞くたびに、辛抱たまらんと言わんばかりに苦笑を浮かべた。

 紅蘭が「ノンアルコールビールでも使えるんですか?」と聞き、メーカー側が可能だと言うと、前園はまんざらでもなさそうに笑みを浮かべたが、「飲みたいんですけど…飲めないんです」と言い、最後までビールは一滴も口にしなかった。

 前園はイベント後の囲み取材で、断酒をいつやめるか聞かれると「自分からというのは、なかなか…。いいタイミングがあれば、機会があってもいいと思うが、当分はないですね」と答えた。15年9月のイベントでは、親友の中田英寿氏から「きっかけがあったら飲みたいですか?」と聞かれ「半分、きっかけを探している。僕だって飲みたいですから」と告白。中田氏から「前園さんの50歳を祝って会見を開いて飲ませます」と言われると「もう少し、コンパクトにしてほしい」と、断酒期間の短縮を懇願していた。そのことを踏まえて、あらためて飲酒解禁の時期を聞かれると「気持ちは我慢できない…でも何となく(逮捕から)10年は、ちょっと断酒しようかな」と語った。

 前園は誰にビールを注ぎたいかと聞かれると、脳梗塞からの完全復活を目指し、リハビリ中のラモス瑠偉氏(60)の名を上げた。「ビールが大好きで、この間、お会いして退院なされて、リハビリを頑張っていて『おいしいビールを飲みたい』と言っていらしたので、作って差し上げたい」と笑みを浮かべた。【村上幸将】