NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」の最終回観覧トークイベントが1日、NHK大阪ホール(大阪市中央区)で行われ、ヒロイン坂東すみれを演じた芳根京子(20)は、エープリルフールで笑わせた後、娘さくら役4人がそろうサプライズに泣かされ、起伏の激しいラストとなった。

 NHK大阪放送局制作の朝ドラでは、恒例となった最終回観覧イベント。芳根、夫・紀夫を演じた永山絢斗(28)、娘のさくら役だった井頭愛海(16)の3人がそろって、1100人ファンと生鑑賞した。

 放送が終わるとトークに入り、いきなり芳根は「初めて言いますけど、撮影中は(永山、井頭の)3人で一緒に住んでました」。客席から「えーっ」という反応をニンマリしながら楽しんだ後、「うそでーす! エープリルフールなんで!」と叫び、見事なだましっぷりに客席から拍手を受けた。満面笑み。会心の表情で思い出話を続けた。

 その終盤、トークが締まりかかった頃、突然、子役3人が登場し、今度は芳根が号泣。3人は芳根演じるヒロインの娘、さくらを演じた歴代子役で、井頭を含めて“4人の娘”が芳根の前にそろった。

 放心状態の芳根は「え~! 何かあると思ったけど、何もないのか…と。ヒロイン発表のときからオーディションと言われて来て…。も~うっ! 最後まで! 泣かないで置こうと思ったのに」と言いながら、みるみるうちに涙が流れた。

 さくら役には誕生直後の赤ちゃんを含めて、5人がおり、その赤ちゃん以外が勢ぞろい。芳根は4人のうち最年少の子役に「あれ? 歩いてる…」と、時の流れを実感しながらコメント。スタッフによると、昨夏の撮影時はまだ自立歩行ができなかったが、今ではよちよち歩きができるようになっているという。

 だました後に、驚かされ、そして涙で終わった芳根は「この1年間は私の宝物です」と言い、ファンに頭を下げていた。