３月の公演中に転倒し、右大腿（だいたい）骨頸部（けいぶ）骨折で治療していた研ナオコ（６３）が２８日、都内で会見した。

　ゆっくりながらも、しっかりとした足取りで会見場に登場すると、一礼した後、「本番中に転倒し、骨折しました。（患部を手で押さえながら）ここに違うものが入っているんですけど、だんだん自分の骨になっていくんじゃないかというくらい順調です。いろいろな方に大変な心配をお掛けしました。関係者の皆さん、ファンの皆さんに１日でも早く元気な顔を見てもらいたくて、病院にもお願いして、本来は３カ月掛かるリハビリも、１カ月というプログラムを組んでくれて、何とか、つえなしで動けるようになりました」と元気な姿を見せた。

　研は３月２１日、山梨・甲府市で行われた梅沢富美男（６６）との共演舞台「アッ！とおどろく夢芝居」公演中にバランスを崩して転倒、右腰を強打した。同２７日に人工関節に入れ替える「人工骨頭置換術」という手術を行い、入院治療をしていたが、リハビリが順調で、今月２５日に退院していた。

　転倒した時は「今までにない痛さがあって言葉が出ないくらいの息苦しさ覚えて、脂汗がすごかったです」と振り返ったが、手術後は患部の痛みもなくなったという。リハビリも精力的にこなし、来月８日に大阪・フェスティバルホールで行われる「小椋佳　トリビュート・コンサート」でステージ復帰も予定している。

　研は「リハビリの先生もあり得ないくらい早いと言っていました。家で何もしないのは、逆に筋力も落ちてしまうので、仕事をしていた方がいいと。今回けがをしてブログとかで、同じけがをした方から励ましのメッセージいただいた。今後は私が頑張ることで、皆さんの励ましになればと。気をつけながら、お仕事を元気よくできればと思います。今後ともよろしくお願いします」と話した。

　この日の会見には、梅沢も出席した。梅沢は「（転倒しても）自分のことより、まずはお客さんという姿勢に、プロなんだなと実感した。１カ月でこれだけ直っているのもすごい」と感心していた。