6秒間の動画で笑わせる世界で一番短いお笑いコンテスト「ロク-1グランプリ」決勝大会が29日、大阪・なんばの吉本興業大阪本社で行われた。初のコンテストは台風22号の影響でダブルパンチを受けた。

 当初は大阪府吹田市の万博記念公園の広場で開催予定だったが、台風22号の接近で前日28日に吉本興業大阪本社への会場変更を決定。同コンテストは吉本興業とNTTぷららが共同で新たな映像サービス「大阪チャンネル」で午後4時15分からライブ配信されたが、司会の陣内智則(43)、板尾創路(54)が台風の影響で大阪・伊丹空港着が大幅に遅れ、番組の冒頭には間に合わないハプニングが発生した。急きょ、司会を務めたのは同コンテストに出場していた漫才コンビのかまいたち。陣内は約20分遅れで会場に到着し、かまいたちとバトンタッチした。

 決勝大会には吉本芸人60組の中から10組が進出した。6組目から司会を務めた陣内は「空港で板尾さんと一緒だったけど、板尾さんがまだ来ない」と同じ便で到着した先輩芸人が“行方不明”になっていると明かした。

 配信終了直前の午後5時前にスタジオ入りした板尾は審査委員長として、しっかり優勝者を発表。陣内から「おいしい仕事ですな~」と突っ込みに苦笑い。

 同コンテストの優勝賞金は100万円。6秒の動画のため、単純に時給に換算すると6億円。初代チャンピオンは女性ピン芸人のゆりやんレトリィバァ(26)が輝いた。「クラスに絶対1人はおるヤツ」をテーマに動画で時計の11時の位置までまゆ毛をつり上げる「顔芸」を披露した。「ネタ作り? けっこうかかりました。3年ぐらい。おおきにです」と笑顔を見せた。

 時給6億円の賞金を手にしたゆりあんは「脂肪を吸引します」と宣言。優勝者の会見では、最近はダイエットに励んでいることを明かし「8、やせました。8キロ? 8グラムです」と笑わせた。賞金の使い道について「吸引ではなく、脂肪をつけます」と食欲? に負けそうになっていた。