宝塚歌劇団宙組誕生20周年イベントが19日、兵庫・宝塚大劇場で行われ、姿月あさと(47)和央ようか(50)貴城けい(43)大和悠河(40)大空ゆうひ(当時・祐飛=年齢非公表)凰稀かなめ(35)、昨年11月に退団した朝夏まなと(33)と、新トップ真風涼帆(まかぜ・すずほ)まで、8代目までのトップがそろい踏んだ。

 宙組は98年1月に創設。初代トップに就いた姿月は、書道家望月美佐氏による組名のお披露目式に触れ「あまりにも近くで(書道を)見てたので、最初『寅』に見えた。『宙組に決定』って聞いて、ああ~『寅組(とらくみ)』じゃなくてよかったと思った」と、振り返った。

 当時、ファンの間では「夢組」や「虹組」など、いろんな組名の想像がふくらんでおり、姿月らも気になっていたが、知らされていなかったという。

 そもそも、5組目の誕生からして「花月雪星に続いて、5組目ができるなんて、想像もしていなかった」と、当時の衝撃を語った。

 また、2代目トップに就いた和央は、劇団時代の公演で知り合った作曲家、フランク・ワイルドホーン氏と結婚。同氏もこの日は、客席におり、和央は、その映像を客席とともに見ながら「私のだんな様に出会えた大切な作品です。今日も会場に来ています」と、紹介した。

 また、昨年11月に退団したばかりの朝夏は「11月19日が退団日なので、今日は3カ月記念日です」とあいさつ。宙組の寿つかさ組長から「まだ3カ月なのに、すっかり女らしくなって」と話を振られると「え、大丈夫ですか。まだ発展途上なんですけど」と笑わせた。

 トークの後は、真風、その相手娘役の星風まどから宙組メンバーと、楽曲も披露。真風は「先輩方の熱い思い、情熱を絶やさぬよう、これからも精進して参ります」と約束。真風、星風の新トップコンビは、3月16日に宝塚大劇場で開幕する「天は赤い河のほとり」「シトラスの風」で、本拠地お披露目公演を控えている。