ビートたけし(71)がオフィス北野を退社、独立したことについて、たけし軍団が連名で1日、声明文を発表した。

 「オフィス北野 たけし軍団一同」で出された声明文は、つまみ枝豆(59)ダンカン(59)グレート義太夫(59)水道橋博士(55)らのブログに掲載された。

 退社、独立の発端は(1)オフィス北野の森昌行社長がたけしに相談なく大株主グループから株式を買い取り筆頭株主になった(2)森氏らの役員報酬が容認しがたいほど高額で承認株主総会が開催されていない-の2つだったとした。

 2つとも数年前に話し合われたが、昨年9月末決算で同社が赤字に転落したため、今年2月11日に森氏、たけし、軍団、公認会計士が集まり財務状況などをチェックしたという。社員の給与が引き上げられた一方、プロモーション不足で井手らっきょが故郷熊本に活動拠点を移さざるを得なくなったアンバランスな状況を森氏に指摘。関連事業の赤字や、その他手続き上の不備なども含め、森氏の経営方針がたけしの意に沿わなかったという。

 声明文によると、たけしは森氏が保有する株式すべての軍団への贈与や会社の縮小、高額給与の体質を改善するよう指示したが、作業が遅延したため独立を申し出た、としている。

 ただ、たけし軍団はオフィス北野に残ることを明言している。森氏が軍団や所属タレントのために経営に取り組みたいとの意向を示したため、残留し出直しすることにしたという。独立に関して「50代女性のビジネスパートナーに洗脳」と一部で報道されたことは「影響を及ぼす余地があったとはとうてい思えない」と否定した。

 一方、森社長は「このような文書が一方的にネット等を通じて流されたことに、驚きを禁じ得ません。内容に関してもきわめて不本意であるので、あらためて対応します」とコメントした。

 ◆ビートたけし独立騒動 3月14日にたけしが3月末で所属事務所「オフィス北野」から独立し、4月からは個人事務所を拠点に活動することが明らかになった。たけし軍団のガダルカナル・タカは「我々は残ります」と残留を明言。森昌行社長も、たけし軍団の初期メンバーは同社に残るとしたが、同31日にはビートきよし、なべやかんの退社が明らかになった。