日大アメリカンフットボール部の内田正人前監督(62)と井上奨コーチ(30)が開いた会見で司会を務めた日大関係者の対応に、あらためて報道関係者から批判の声があがった。

 同会見は23日夜、都内の同大本部で急きょ開かれた。会見の最中、司会者が質疑応答を再三、止めようとしたことに対し、報道陣が怒り、言い合いになる場面が繰り返された。

 24日放送の各局情報番組は、この司会者と報道陣のバトルを取り上げた。会場で同司会者に質問をさえぎられたフジテレビ「とくダネ!」の伊藤利尋アナウンサーは、報道陣から同じ趣旨の質問が繰り返し出たことについて「会見の中身が、あの(日大)選手の会見とあまりにも食い違うし、そして質問に対して必ずしも誠実に答えていないように感じる回答が続いたから」と説明。会見を強制的に打ち切ろうとした司会者の対応に「もちろん私を含めてメディアの質問が下手くそだったという面もあるかもしれませんけれども、とにかく矛盾、なんとも言えないモヤモヤ感が残る会見」だったとした。

 元NHKの堀尾正明アナウンサーはTBS系「ビビット」で、「おどろきましたね、この対応は。こういう場で司会って、始まりと終わり、あとは締めだけでいいんじゃないですか。あとはご本人たちが思う存分話す、そして丁々発止、質疑応答を最後までやって、両者が納得して終わるもの。なんでこうやってしゃしゃり出てくるのかな」と首を傾げた。さらに同大学に危機管理学部が設置されていることに触れ、「本当に、ここに入って勉強してほしいくらい」とチクリと刺した。