落語家の立川志らく(54)が、日本テレビ系「笑点」で出演メンバーたちが安倍晋三首相や政権に対する風刺や批判ネタを連発して賛否を呼んでいることを受け、「笑点で政権批判が出たからと言って怒るなんて度量が狭すぎる」と私見を述べた。

 話題になっているのは「笑点」の5月27日放送。周囲の騒音や苦情に耳をふさぐシチュエーションというお題で、三遊亭円楽は「安倍晋三です。トランプ氏から国民の声は聞かなくていいと言われました」と回答。その後も林家たい平と林家木久扇が、麻生太郎氏や沖縄米軍基地をネタにして笑いを誘った。

 放送後、ネット上で賛否を呼び、炎上騒ぎとなった。この騒動に志らくは1日、ツイッターで言及。「落語家ってものは江戸の昔から権力を茶化してきた。権力を前にしたらヨイショする。そういうものだ。笑点で政権批判が出たからと言って怒るなんて度量が狭すぎる」と持論を展開し、「私は右翼の親分が客席にいた時、右翼を笑いにした。親分は楽屋に来て、面白かったと笑っていた。与党、野党の議員にもやったよ」と自身の経験をつづった。

 その一方で「勿論、笑点で飛び出た政権批判のギャグが面白いかどうかは別。総理支持者がひっくり返って笑うほどのものだったら問題にはならなかった。ただの悪口だったり感想だったから問題になったというのならそれはそれでわかる」と、批判意見についても一定の理解を示した。