稲村亜美(22)が4日、都内で行われたエポック社創業60周年記念イベントに出席し、同社の新商品「野球盤3Dエース モンスターコントロール」が9日に発売されることを記念した“野球盤始球式”を行い、その瞬間の写真が、選手以外&女性史上初のプロ野球トレーディングカードになった。

 稲村はこの日、壇上で自慢の投球フォームを披露しながら、「大谷翔平選手を超えたい」と言いつつ「野球盤3Dエース モンスターコントロール」のボタンを押した。すると、野球盤に搭載の電光掲示板には、自らの始球式最速記録の103キロを大きく超える136キロが出た。大谷超えはならなかったが「私としては出ない球速なので(うれしい)」と笑みを浮かべた。

 稲村は始球式後、「野球盤3Dエース モンスターコントロール」で所属事務所の先輩・関根勤(64)と、関根の娘・麻里(33)の2歳の長女の好きなおもちゃをかけて激突。「私は神スイングで(世の中に)出てきたので」と語る稲村が打者、関根が投手となり3球一発勝負で、安打か本塁打が出たら稲村の勝ち、抑えたら関根の勝ちという条件で対戦した。1球目は稲村が振り遅れて空振り、2球目は中飛、3球目は右飛で関根が勝った。

 負けた稲村は「完敗です。悔しい。盤と言えども野球…練習し、出直します」と再起を誓った。その中、エポック社から悔しがる稲村に、103キロを出した4月8日の、阪神戦の始球式の写真を使った非売品のプロ野球トレーディングカードがプレゼントされた。

 「一般発売されない…レアじゃないですか?」と喜ぶ稲村に、さらなるビッグな“プレゼント”が…。エポック社が、プロ野球の記念すべき瞬間を72時間限定でオンデマンドで生産し、販売する新サービス「エポック・ワン」で、この日の“野球盤始球式”を行った稲村の写真をカードにして5~8日まで一般販売することになった。プロ野球選手以外が、プロ野球トレーディングカードになるのは初めてだという。稲村は「では、女性も初めて…光栄です」と満面の笑みを浮かべ、先にプレゼントされた非売品のカードを、何度も見つめた。

 稲村は「エポック・ワン」で今後、カードになって欲しい記録的なシーンは? と聞かれ、ロッテ福浦和也内野手(42)の2000本安打を挙げた。「今年、達成して欲しいのは、千葉ロッテ福浦選手の2000本安打。今年中にどうにかクリアしていただいて偉大な記録を達成して欲しい」と期待した。