スポーツキャスターの松岡修造(50)が19日、都内で映画「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」(31日公開、ヤヌス・メッツ監督)の公開直前トークイベントに出席した。

 “氷の男”ビョルン・ボルグと“悪童”ジョン・マッケンローが、80年の全英オープンで対戦するまでの孤独と葛藤を描く。スベリル・グドナソンがボルグを、シャイア・ラブーフがマッケンローを演じる。

 胸元に「できる!」と印字されたユニホームを着用し、テニスラケットを持って登場した松岡。自身のテニス魂に火を付けた伝説の試合を描いた作品とあり、「こんなとんでもない試合があるんだ、自分もセンターコートに立ってみたいと思った」と興奮気味。映画の魅力を「自分がウィンブルドンの決勝に入ったような、ボルグ、マッケンロー、いろんな気持ちになれる。自分はどんな人間なんだろうと考えて欲しい」と語った。

 教え子である錦織圭(23)にも映画を見せたいといい「彼らのプレッシャーにしてみたら、圭のプレッシャーは100分の1。ナダル、フェデラーの心の中に入って戦おうという気持ちになる」。また錦織について「今のテニスは悪くない。個人的に4つの大会(グランドスラム)を優勝するのはラストチャンスだと思っている。1回取る(=優勝)と、取り方が分かってくる」と、全米オープンを控えた錦織にエールを送った。

 会場を訪れたテニス部の学生からの悩み相談にも応じた。「好不調が激しい」「プレッシャーに負けてしまう」といった悩みに真面目に回答していたが、テニスあるあるを持ちネタにするお笑い芸人、バモス渡辺が登場すると状況は一変。バモスに対し「何か笑わせて!」とむちゃぶりをすれば「受けてないじゃん!これで生きていくのか?」とスパルタ指導を展開。最後はうなだれたバモスに「この映画を見て自分を追い込んでごらんよ。バモス、変われると思う」と語りかけ、やさしくフォローしていた。