12日に放送された日本テレビ系連続ドラマ「獣になれない私たち」(水曜、午後10時)の最終話視聴率が8・3%(関東地区)だったことが13日、ビデオリサーチの調べで分かった。

第1話視聴率は11・5%、第2話は8・5%、第3話は8・1%、第4話はプロ野球日本シリーズ延長による1時間15分の遅れの影響もあってか6・7%だったが、第5話は8・3%、第6話は10・0%、第7話は8・6%、第8話は9・9%、第9話は7・1%だった。

同作は、新垣結衣(30)演じる、誰からも愛される女性だが、身も心もすり減らしている深海晶と、松田龍平(35)演じる、一見人当たりがよく女にもモテるが、実は毒舌男の根元恒星が、赤の他人だからこそ本音でぶつかり合う中で、傷つきながら自分らしく踏み出す姿を描くドラマだ。

晶の恋人、花井京谷を田中圭(34)、京谷の母、千春を田中美佐子(58)、恒星の元恋人、橘呉羽を菊地凛子(37)、2人がいきつけのクラフトビールバー「5tap」のマスター、タクラマカン斎藤を松尾貴史(58)、晶が勤めるEC制作会社の社長、九十九剣児を山内圭哉(46)が演じている。京谷の家に居座る元カノ長門朱里を黒木華が演じる。

最終話は、九十九社長の社員を大切にしない仕事のやり方に抗議したが、逆に「辞めればいい!」と宣告された晶。家族を救うため、粉飾決算への加担を「やめさせてくれ」と頭を下げるも抜け出せなかった恒星。傷ついた心のまま一夜をともにするが、お互いの気持ちが分からずモヤモヤしていた。

5tapで向き合う2人。「最低な関係。1番なりたくなかった」とつぶやく晶。そこに、晶を心配した松任谷(伊藤紗莉)と上野(犬飼貴丈)がくる。そのころ九十九社長は、3人の退職届を突きつけられていた。2人が帰ると、今度は朱里と連絡が取りたいと京谷が訪ねてくる。

落ちついて本音で話そうとすると、2人の元に呉羽と橘カイジから着信がある。収束しない過去の男性関係によるバッシング記事やネットの悪評から、呉羽は謝罪会見を決断していた。晶と恒星はカイジと一緒にその一部始終を見届ける。

獣になれずに生きてきた2人だが、最後に晶は九十九社長に思いをぶつけ退職届を出し、恒星は粉飾決算を暴露し事務所を閉め姿を消す。

5tap周年パーティーの日、晶と恒星は「ナインテイルドキャツ」の醸造元にいた。呉羽はカイジとシドニーで、京谷は合コンに参加し、それぞれの人生が再始動する、という内容だった。