市立堺高の男性教諭(62)が4年間にわたって余った給食のパンと牛乳を持ち帰ったとして、減給3カ月(10分の1)の懲戒処分を受けたとの報道に、ネット上では疑問の声があがっている。

お笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳は26日、ツイッターで「余った給食を持って帰った高校教諭が減給処分だって…悪い事なのかな? 食品ロスが問題になってる昨今…教えるべき事はどうやってロスを無くすかじゃないんですかね? この判断をしてしまった人達の食品ロスに対する意見を聞いてみたい」とした。

ほかにも「これって悪いことなんですか? 生徒たちが残したパンや牛乳なんですよね? 無駄に廃棄になるより価値があることじゃ無いのですか?」「万が一食中毒が出たら給食センターが止まるので、残った給食の持ち帰りは安易に推奨は出来ないけど、私はこの先生は間違ったことはしていないと思う。『残食ゼロ』を掲げて、小食な生徒に吐くまで食べさせたり、無理のきく生徒に二人分以上食べさせるより、よっぽど『食育』だよ…」「いや、廃棄する給食のパンとかなら別に良いじゃん。何が悪いの? 例えば転売とかしてたら最悪だけど、自分で家で食べてたんだろ? むしろ良い事じゃん」といった声があがっている。

堺市教育委員会によると、男性教諭は15年から夜間定時制で給食指導を担当、生徒が欠席するなどして出た給食の余りを引き取っていた。今年6月に匿名の通報があり発覚。教諭は同日付で退職した。「廃棄するのがもったいないと思った」と話しているという。持ち帰った給食はパン約1000個、牛乳約4200本で、総額は約31万円に上った。教諭は全額を市教委に返還した。