政治経済、芸能などジャンルを問わず、時事問題について辛口のパネリストが激論を交わすカンテレの討論バラエティー番組「胸いっぱいサミット!」(土曜正午=関西ローカル)が3月末で終了する。同局が23日、発表した。長年、関西のお茶の間で親しまれてきた長寿番組が27年の歴史に幕を閉じる。コロナ禍による収益悪化も長寿番組終了の要因の1つとなった。

同番組は「浪速の視聴率男」と呼ばれた故やしきたかじんさんの冠番組「たかじん胸いっぱい」として94年1月にスタート。たかじんさんが食道がんの闘病の末、14年1月3日に64歳で亡くなった後、15年4月から番組タイトルを「胸いっぱいサミット!」に改題して放送を続け、現在まで特番を含め1359回、放送された。

歴代最高の平均視聴率は94年2月12日放送された「たかじん胸いっぱい」の20・5%(ビデオリサーチ調べ、関西地区)。1359回の平均視聴率は10・1%。占拠率22・4%。関西では、高視聴率を獲得する人気番組だった。

現在はハイヒール・リンゴと、ますだおかだ増田英彦が週替わりでMCを担当。3月27日放送が最終回となる。後番組については未定。

カンテレ・コンテンツデザイン局・乾正志総合編成部部長は「前身であります『たかじん胸いっぱい』と合わせ、27年もの長きにわたりご覧いただき、ありがとうございました。最終回まであと5回、最後まで熱いトークをお届けしたいと思いますので、ぜひお楽しみください」とコメントした。