詐欺容疑で逮捕された音楽プロデューサー小室哲哉容疑者(49)の自宅兼事務所がある東京・西麻布のマンションには4日午前8時すぎ、大阪地検特捜部の係官ら12人がテレビカメラに囲まれ、もみくちゃになりながら家宅捜索に入った。

 閑静な住宅街の高級マンションで、1階入り口にフロントがあるホテルのような形式。小室容疑者は最上階に住んでいるらしい。近くの福祉施設の女性職員(55)は「周りにちやほやされて、地に足の着いた感覚がなくなっていたのでは」とばっさり。

 一方、小室容疑者が卒業した東京都国分寺市の早稲田実業高校には「小室哲哉記念ホール」がそびえ立ち、その入り口には小室容疑者の手をかたどった実物大の彫刻も。

 この日は、早実初等部の入試があり、小室容疑者の詐欺事件について職員は「それどころではない」と困惑しながらも、「2年前の甲子園の優勝では随分、注目されたが、久しぶりの話題がこんな話とは」と嘆いた。