放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は17日、バラエティー番組全般について、実践的な指針を作ることを提案する意見書を、民放連の広瀬道貞会長に提出した。

 意見書はバラエティー番組について「古い秩序や権威を笑い飛ばし、人々を新しい感受性に目覚めさせてきた」と評価しながらも、委員会に視聴者から苦情が多数寄せられていると指摘。

 「バラエティーが萎縮(いしゅく)することは絶対に避けなければならない」とした上で、放送局側が自主的に番組制作についての実践的な指針を定めるよう提言。制作者と視聴者が話し合うシンポジウムなどを開くことも呼び掛けた。

 意見書では視聴者からの苦情を「下ネタ」「いじめや差別」「内輪話や仲間うちのばか騒ぎ」など5つに分類し、番組名などは明かさずに紹介している。(共同)

 [2009年11月17日18時29分]ソーシャルブックマーク