戦後の演劇界を代表する人気劇作家で直木賞作家のつかこうへいさん(本名金峰雄=キム・ボンウン)が10日午前、肺がんのため千葉県鴨川市の病院で亡くなった。62歳。

 つかさんは死を覚悟していた。昨夏に体調を崩し、精密検査の結果、9月に肺がんと告知されて都内の病院に入院。抗がん剤治療を受けながら、11月には作・演出する今年2月の新橋演舞場「飛龍伝2010」主演の黒木メイサ、徳重聡のけいこを撮影したビデオを病室に持ち込んでチェックし、病床からダメ出しを行った。その後、終末医療で知られる千葉県鴨川市の亀田総合病院に転院。年末に一時退院したが、その時には死を受け入れ今年1月1日に遺言を書いていた。

 [2010年7月13日6時4分]ソーシャルブックマーク