NHKは2日、夏場の電力不足対策として、電力使用量の多い主要施設で、政府方針の15%を上回る20%の電力削減を目指す独自の計画を発表した。

 節電の対象となるのは、東京・渋谷のNHK放送センターなど東京電力管内の4施設。番組制作を電力に余裕のある週末に集約してスタジオの使用を減らすほか、ラジオ放送の電波の出力を下げるという。

 これとは別に、恒久的な省エネルギー対策として、大規模な太陽光発電システム「メガソーラ」を2012年度末までに菖蒲久喜ラジオ放送所(埼玉県)の敷地内に設置。面積は1万5千平方メートルで、フル稼働すれば、関東甲信越地方を中心に約2千万世帯をカバーエリアとする同放送所で必要な電力をすべてまかなえるという。