脳幹出血で重体が続いている歌手桑名正博(58)は2日、大阪市内の病院で、気管切開の手術を受けた。手術は、のどと胸の間を切開し、呼吸器具を直接、気管に挿入するもので、所属事務所の担当者は「術後も血圧、脈拍に大きな乱れはなく、顔の血色も良く安定している」と、成功を報告した。今回の手術は、長期闘病を見すえ、呼吸機能の確保をはかった形。栄養については点滴での補給が続き、数日前から栄養のカロリー量を増やしている。

 またこの日、入院後3回目となる脳のCTスキャンも撮影。先月15日に倒れた当初は「最長でも2~3日しかもたない」と言われていたが、血圧や心拍数、脈拍などが奇跡的に回復し、依然として意識は戻らないものの、安定した状態が続いている。ただし、この日の脳部の撮影結果について、主治医は「1回目、2回目と変わりはない」と説明したという。