在京民放キー局5社の2013年3月期連結決算が15日、出そろった。

 広告収入が好調で5社とも増収を確保した。ロンドン五輪などが追い風となった。12年度の視聴率がゴールデン帯(午後7~10時)、プライム帯(午後7~11時)で首位だったテレビ朝日は、売上高が前期比5・8%増の2537億円となった。

 全日帯(午前6時~午前0時)で首位の日本テレビホールディングスも6・9%増の3264億円だった。各時間帯で3位以下に落ち込んだフジ・メディア・ホールディングスは、番組と番組の間のスポット広告などが伸び悩んだ。ただBS放送の広告は好調で、売上高は6・5%増となった。

 純利益は日本テレビとテレビ朝日が増益。テレビ東京ホールディングスの純損益は、子会社の減損処理で3億円の赤字に転落した。TBSホールディングスは前期に横浜ベイスターズの株式売却益があった反動で減益。フジも特殊要因で減益となった。