大手芸能プロダクション「サンミュージック」の創始者で会長の相沢秀禎(あいざわ・ひでよし)さんが23日午後10時27分、膵臓(すいぞう)がんのため、都内の病院で亡くなったことが24日、分かった。サンミュージックが発表した。83歳だった。

 発表によると、昨年11月、相沢さんが都内の病院で受けた定期検査で、膵臓と肝内で数カ所の腫瘍が発見された。以降、入院と通院で治療を受けていたが、今年3月25日に再入院していた。

 相沢さんは、法政大在学中にバンド、ウエストキャラバンを結成。活動の傍ら歌手のマネジメントを始め、同バンドの山下敬二郎さんをデビューさせた。以降、佐々木功、黛ジュンらをマネジメントし、1962年(昭37)には芸能プロダクション「龍美プロ」を立ち上げ、西郷輝彦をデビューさせた。

 68年にはサンミュージックプロダクションを設立し、森田健作、野村将希、桜田淳子、松田聖子、香坂みゆき、早見優、岡田有希子、酒井法子、安達祐実ら多くの歌手、タレントをデビューさせ、スターに育て上げた。

 04年12月、社長の座を長男の相沢正久氏に譲り、自らは会長に就任。

 09年9月、酒井法子が覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された責任を取る形で会長を辞任し、相談役に退くも、10年10月に会長に復帰した。