タレント松本明子(47)が20日、デビュー30周年記念アルバム「くとうてん」発売記念イベントを東京・池袋サンシャインシティ噴水広場で行った。

 500人が駆けつけ、「AKBよりもねっとりです」と握手会を行うなど、ファンと交流した。

 アルバムタイトルと同名の「くとうてん」を、プロデュースした後藤次利氏のアコースティックギター演奏に合わせて歌い上げると、会場からはこの日一番の拍手が送られた。同曲は、松本が作詞。高校時代、国立駅のベンチで、仕事があるフリをして座っていたという体験などを盛り込んだという。

 自身初となるアルバムは自費制作で、デビュー曲「♂×♀=kiss(オス・メス・キス)」を作曲した後藤氏と今年に入って再会し、プロデュースを直談判。家族会議を開いて定期預金を切り崩し、発売にこぎつけた。楽器があしらわれた赤の着物も「縁起物ということで」と購入した。「お互い知らないのは内臓くらい」という中山秀征(46)も、アルバム発売を聞いて自分のことのように喜んでくれたという。

 アイドル歌手としてデビューするも、鳴かず飛ばず。テレビの生放送での放送禁止用語発言で番組降板など苦労も重ねた。「多少の余白もありましたが、おかげさまで30年を迎えることができました」と感謝していた。