発明家の「ドクター中松」こと中松義郎さん(86)が26日、昨年12月に末期がんと診断され、医師から「余命は来年末(2015年末)まで」と宣告されたことを明らかにした。東京都内で記者会見した。

 中松さんは「健康に留意すれば人の寿命は最大144歳まで可能と論文を書いた私の命が終わる。大変ショックだった。新たな治療法の発明にかけたい」と心境を明かした。

 中松さんによると、病名は「前立腺導管がん」。治療が難しいといい、今後は治療法と「がん治療ロボット」の発明を目指すとした。発明法を伝授する講義やがんで苦しむ人のための募金活動にも意欲を見せた。

 26日は86歳を迎えた誕生日。この日に会見した理由は「世のため、人のためになることを告知しようと思った」とはっきりした口調で語った。

 中松さんは今年2月を含め都知事選に過去7回出馬している。