個性派俳優ジョン・タトゥーロと巨匠ウディ・アレンのダブル主演作「ジゴロ・イン・ニューヨーク」(7月11日日本公開)で、女優のシャロン・ストーンが56歳とは思えないほどの美しさ・妖艶さを醸し出している。

 本作でシャロンが演じるのは、ジゴロビジネスをはじめたフィオラヴァンテ(ジョン・タトゥーロ)とマレー(ウディ・アレン)にとっての最初の顧客となるパーカー医師。彼女は成功して、裕福で絵に書いたような完ぺきな結婚生活を過ごしている。

 しかし、監督も務めたジョン・タトゥーロが「彼女は何もかもを手に入れていると思うかもしれない。しかし、彼女は籠の中の鳥のようなんだ」と語るように、慣れ切った世界から飛び出すことで、自身を自由にする必要があると感じていた彼女は、フィオラヴァンテに出会う。そして、彼は彼女の中にある“女性”らしさを呼び覚ましていくことになる。

 パーカー医師を演じたシャロンは「彼女はまだ開花していないつぼみのようなの。彼女は自分でも閉ざされたような状態にあることは分かっていて、だから、フィオラヴァンテに自分の人生に入ってきてくれるようにマレーに頼むのよ。彼女の心を開く手伝いをしてくれる誰かが必要なのね。自分自身が開花し始めるころって、自身をさらけ出すことがとても不思議な感覚でさまざまな感情が沸いてくるの。誘引力、嫉妬(しっと)、感嘆、希望、“ああ、私ももしかしたら魅力的になる方法を知っているかもしれない”という気持ち良さ、そういうすべてが彼女にとって大きな喜びなのよ。だって彼女は50歳で、20歳じゃないのよ。たとえいくつになっても新しい自分自身を発見するということは、とても感動的だわ」と語り、美ぼうからあふれ出る妖艶さを交え、人生の分岐点を迎えた彼女の心境を演じている。【ハリウッドニュース編集部】