東大生が京大生へエールを送った。

 現役東大生美女を集めた「東大美女図鑑」の村岡紗綾さん(20)が25日、横浜中華街のアートカフェ「東アジア文化都市2014横浜カフェ~ヨコハマサイドステージ~」で接客し、プロ野球ドラフト会議でロッテから2位指名された京大・田中英祐投手の活躍を願った。

 ヨコハマサイドステージではこの日、「東アジア文化都市」広報親善大使を務める、でんぱ組.incのリーダー相沢梨紗がプロデュースしたハロウィーンカフェ「乙女病」(31日まで)が期間限定でオープンしており、村岡さんも積極的に調理提供を行った。

 熊本県出身の村岡さんはサッカーの強豪校である鵬翔(宮崎市)を卒業後、今年4月、東大理科2類に入学。高3の時、サッカー部が「全国高校サッカー選手権」で初優勝した。「野球も高校の同級生も同じですが、スポーツで活躍できる人は本当に尊敬しています。京大でプロ野球選手だなんて、ノーベル賞受賞よりすごいと思います。プロでも活躍してほしいです」。東大からは過去5人がプロの道へ進んだが、田中投手が入団すれば京大からは、初のプロ野球選手の誕生となる。

 村岡さんはでんぱ組のファンでもある。大学受験の時、でんぱ組の「W.W.D」を聞いて勇気をもらい、東大に合格した。歌詞やツイッターなどで、メンバーが全てをさらけ出している所が魅力という。夢眠ねむ推しで「ボブカットの黒髪が似合う、ねむちゃんが大好きです」と満面の笑みを見せた。

 現在は大学に週5日通い、化学、物理、生物など幅広く勉強している。将来の夢は研究職で、「理系のため実験を黙々とやることが多いので、今日のような接客業は楽しいです。人と会話することで気持ちをリセットできます」。世間の「東大生」への偏った見方については「嫌です。東大女子は普通の女子大生で、恋愛や料理教室の話もします。ただ、少し研究熱心の方が多いので、それが偏った見方につながっているのかもしれません」と分析した。

 「東大美女図鑑」は昨年5月、「東大女性のイメージを変えるため」に結成。メンバーは1~4年生の女性約40人で構成されている。13年度「ミス東大」のタレント沢田有也佳らも輩出している。今年5月の学園祭「五月祭」では、初の写真集300冊が完売した。「知性と美」をテーマに、美女20人の学生生活を追った写真が掲載され、プロフィルには国内最高学府らしく出身高校の偏差値とセンター試験の得点が紹介された。インターネット上では「東大に美女がいたのか」「東大美女かわいい」などと大きな反響を呼んだ。11月24日の「駒場祭」で実施される「ミス東大コンテスト2014」(東大広告研究会主催)では、エントリー5人全員が東大美女図鑑のメンバーという“内輪での闘い”となる。駒場祭では、第2弾写真集も発売予定。