尾上菊五郎(72)が26日、東京・国立劇場「南総里見八犬伝」(来年1月3~27日)の成功祈願を「八犬伝」の原作者滝沢馬琴の墓がある東京・小日向の深光寺で行った。

 今年は馬琴が「八犬伝」の刊行を開始して200年にあたり、24年ぶりの通し上演となる。

 犬山道節役の菊五郎は「成功祈願と同時に、原作と違うことをするので『すいません』と謝った。季節感を出してきれいな場面にしたり、正月らしい楽しいものにしたい」。

 犬塚信乃役の尾上菊之助(37)は「現八(尾上松緑)との立ち回りは格好いいと思っていた。派手な立ち回りにしたい」と話した。