主演舞台「誓い~奇跡のシンガー」を降板した土屋アンナ(30)に約3000万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が15日、東京地裁で行われ、裁判所側から「土屋側が解決金200万円を払う」和解案が提示された。

 しかし、原告の舞台プロデューサー甲斐智陽氏(63)側が拒否し、裁判はさらに続くことになった。

 提示された和解案は「土屋が中途半端な態度をとったことで多くの人に迷惑をかけた」として、解決金200万円を原告側に支払うというもの。この日、土屋の母で事務所社長も出廷した土屋側は和解案に「原告側が原案者の人格権を無視した」「台本を見せなかった原告の責任は重い」との見解が盛り込まれたこともあって「受け入れたい」としたが、原告側は「受け入れられない」と拒否した。

 閉廷後、甲斐氏は「こちらは何のミスもないと思っていたので、この和解案はふざけんじゃないという感じ。これでは負けたようなものだし、金じゃなく名誉の問題だ」と語気を強めた。次回は1月26日で、出演を予定した俳優らを証人申請するという。