禁断のリズムネタ「ラッスンゴレライ」で注目を集めている結成わずか10カ月のお笑いコンビ「8.6秒バズーカー」が23日、大先輩・中田カウスからの金言に震え上がった。

 この日、コンビは、大阪・よしもと漫才劇場で、へびいちご、海原やすよ・ともこ、かまいたち、和牛ら先輩とともに、「大阪よしもと漫才博覧会」(3月11~13日=東京・草月ホール)発表会見に出席。

 同博覧会は、大阪の吉本興業に所属する漫才コンビ約400組の中から、250組以上が選ばれ、東京で3日間、大阪の漫才を披露するもの。先輩たちが「本場、大阪の漫才をしっかりと演じたい」と抱負を語る中、はまやねん(23)田中シングル(23)の2人は「東京でのライブが初めてで…」と打ち明けた。

 そこに、先日、発足した上方漫才協会会長に就いたカウスから、ビデオでの激励コメントが届いた。カウスは「若手は小器用やけど、パンチがない。爆笑でも後味は悪くなかったか?

 とか、いつも疑いを持つこと。(今回の博覧会も)みんなで行く楽しい営業みたいに思うたらアカン。向こうでアカンかったら、辞めるぐらいの覚悟で」と、痛烈なメッセージを送った。

 これに、2人は「まだ1年目なんで、これからが不安ですが、元気いっぱいに頑張っていきたい」。コンビは謎の言葉「ラッスンゴレライ」をリズムにのせ、説明していくネタが売りで、ユーチューブの公式チャンネルで、すでに560万回以上が再生されている。

 リズムネタでブレークの兆しはあるものの、相応の実力がなければ賞味期限は短いだけに、戦々恐々とした様子。「博覧会では、ラッスンゴレライ以外のネタもおもしろいと思っていただけるように」と誓った。

 博覧会は3日間、昼夜計6公演を予定。ハイヒール、トミーズらベテランから若手まで、6公演で250組以上が出演する。

 大阪の本場漫才芸を東京でアピールする企画で。同社は「今後もレギュラー化していきたい」と話している。