放送倫理検証委員会(BPO)は9日、都内で会見を行い、テレビ朝日系「報道ステーション」が昨年9月、川内原発について事実誤認報道した件に関し、放送倫理に違反しているとの意見書を発表した。

 同番組では、川内原発をめぐる原子力規制委員会の記者会見での質疑応答の内容を竜巻と火山の質問のやりとりを取り違えるなどして放送していた。

 同委員会は故意や作為的な編集は確認されず、複数のスタッフが分業で作業する中での過失だったと説明したが、「客観性と正確性を欠き、放送倫理に違反している」と指摘した。すでに同局は、番組内で謝罪、訂正し、関係者の処分も行っている。