東京・西蒲田の東京工科大で12日、「映像都市蒲田を目指して」と題した公開講座が開かれ、木下恵介監督(享年86)生誕100年記念映画「はじまりのみち」(原恵一監督、6月1日公開)の試写会とシンポジウムが行われた。

 シンポジウムには原恵一監督(53)と、昨年公開のアニメ映画「おおかみこどもの雨と雪」を手がけた細田守監督(45)、同年公開の「のぼうの城」を犬童一心監督と共同で監督した樋口真嗣監督(47)が出席した。

 その席上で、細田監督が新作について語った。今後について聞かれ「また新しい映画を考えているところ。しかるべきところにきたら、お伝えしたい」と明かした。アニメから実写映画に初挑戦した原監督を横にしながら「『実写をやらないんですか?』と言われるけれど、アニメと実写は考える道筋が違う。実写に置き換えて同じものに映るわけじゃない」と語っており、次作もアニメの様子だ。公開時期については「途方もない話」と、まだ先になりそうだ。