松本人志監督(50)が手掛けた新作映画「R100」の初日舞台あいさつが5日、東京・新宿バルト9で行われた。

 登壇した松本は「この先、僕もどうなるか分からないですけど、1人くらい、こんなメチャクチャな監督がいてもいいのかなと思っているので、次も機会あれば頑張りたいと思います」と話し、次作にかける意気込みを力強く表明した。

 同作は、大森南朋演じる主人公が「謎のクラブ」に入会してしまい、個性的美女から誘われ、予測不能な事態が次々起きる姿を描く謎に満ちたエンターテインメント作品。大地真央、寺島しのぶ、佐藤江梨子、渡辺直美らが、SM女王様風のボンデージ姿で登場するが、松本は「女王様のだれとも、恋に落ちたりややこしい関係になることがなくて良かった」と笑わせた。

 さらにトークは続き、「やっとここまでこぎつけて、自分の中の撮りたいものを、相当な部分まで表現できたんじゃないかと思い、非常に満足しております。僕は映画の最後にビックリさせたい、という思いが強くて。本当にビックリさせるには、最後にスクリーンが倒れてくるのが一番なんでしょうけど」と充実した表情で語った。

 そして、大森が「M」男性として女王様たちから責められる内容にかけつつ、福山雅治主演映画「そして父になる」を引き合いにジョークを飛ばした。

 「『そして父になる』を見てから、『そして父、Mになる』を見ていただいて、2部製作だと考えていただければ、便乗できるのかなと思ったりしてるんですけど」

 また「R100」には「嵐」という名の子役が出演し、パンツ姿で走ったりするが、松本は「見てない人からどうだった?と聞かれたら、『嵐がすごかった。嵐がパンツ一丁で走ってた』と言っといてください。そうすれば(人気グループの嵐と)勘違いして見に来る人もいっぱいでるかなと」とも続け、満員の観客の爆笑を誘っていた。

 あいさつには大森、大地、寺島、佐藤、渡辺、渡部らも登壇した。