世界3大映画祭の1つ、第67回カンヌ映画祭(5月14~25日)コンペティション部門に最新作「2つ目の窓」(7月26日公開)の出品が決まった、河瀬直美監督(44)が、出品決定から一夜明けた18日、都内のWOWOW本社で会見を開いた。

 その席上で同作品が、製作幹事社WOWOWのチャンネルWOWOWプレミアで、公開前の6月1日午後10時から緊急先行放送されることが発表された。公開前の作品が、有料放送とはいえ放送されるのは極めて異例だ。

 河瀬監督は「(コンペ出品は)非常に晴れがましい気持ち。うれしく思う。パルムドールを目指すしかない」と、最高賞を目指すと宣言。異例の先行放送については「(映画)興行とテレビは観客、視聴者にとって大きな壁ではないと思う。すばらしい試みだと思う」と語った。

 またWOWOWの和崎信哉社長は、「今回はフランス、スペインとの国際共同製作。それをWOWOWが主導できた。我々はWOWOWシネマという映画専門チャンネルと、WOWOWFILMSという映画レーベルを持っている。映画に思い入れのある、エンターテインメント局であると自負している。(出品が)決まったら、どうするか考えていた」と、先行放送決断への思いを語った。