ロック歌手内田裕也(74)が17日夜、京都映画祭を開催中のイオンシネマ京都桂川で、自らが脚本・主演した映画「コミック雑誌なんかいらない」(86年)の上映にともない、舞台あいさつを行った。

 「ビートたけし、郷ひろみ、桑名正博に、おニャン子(クラブ)まで出てるからね。木村拓哉の嫁だよ。21世紀にも通用する作品だと思ってる」

 おなじみドクロのステッキを手に冗舌な内田。ビートたけし(67)らには「ノーギャラとは言わねえけど、ロックンロール価格で出てもらった」と、破格値の“お友だち価格”のギャラだったことを明かした。

 さらに、たけしについて「ビートたけし、いや北野武の監督生活で、(自身の作品が)大事なヒントになったんじゃねえか」とも話した。ある意味、世界のキタノ“生みの親”を自負していることも明かした。

 実際、内田は「自分の信念を曲げない」ロック魂を貫き、その潔さに影響された後輩も多い。

 自らは「怖いものなんてねえ」と明言。同作の公開時、仕事で一緒になった今いくよ・くるよのくるよから「私、樹木希林さんに似てるって言われるんです」と言われたといい「オレ、むっとしてさ、KKさん(樹木希林)のがもっと美人だよって思った」と、豪快に笑った。

 ただし…。そのKKさんだけは、勝手が違うようで「あ、オレ、怖いのはKKさん。『あら、お久しぶり』なんて言われちゃうと、オレ硬直しちゃう。だってオレ、好き放題やってさ。(夫、父)らしいこと、何もしてねえからさ」。樹木希林には、心底、感謝しているようだった。