NHKの若手アナウンサー2人が、地球の自然を体当たりリポートする。同局の柴崎行雄(29)田代杏子(30)両アナウンサーが参加する環境番組「世界一周!

 地球に触れる

 エコ大紀行」(BShi土曜午後7時など)の出発式が10日、都内の同局で行われ、両アナが決意を語った。それぞれ北半球(田代アナ)と南半球(柴崎アナ)を分担し、西回りで1周しながら世界各地のエコツアーに参加。訪れる27カ国30地域の模様を毎週、生中継とVTRで伝えていく。

 エコツアーとは、環境問題や自然保護に精通した専門ガイドによる旅で自然の魅力を楽しむとともに砂漠化や森林破壊などの問題も学ぶもの。柴崎アナは「僕は初任地の沖縄局で自然より開発が優先される現実、次の北九州局で工業による汚染問題などを取材しました。世界を回って自然と人間が共生する手掛かりを探りたい」と目を輝かせた。

 ともに入局7年目の同期局員。番組制作側が全国の所属アナウンサーに公募したところ、約30人が応じ、まず柴崎アナが内定。募集が当初、男性限定だったためで、選考が進むうちに英語が堪能などの条件を満たしていた田代アナが浮上したという。「男性は大変だなと思っていたら、まさか自分が…。残される家族とか不安だらけ」と田代アナは苦笑いしたが「リタイアはしたくない」と覚悟を決めている。2人は20日に鹿児島県の屋久島から出発。約8カ月かけて世界を報告して回る。