タレント萩本欽一(67)の母の萩本トミ(はぎもと・とみ)さんが2日午前2時40分、肺炎のため都内の病院で死去した。101歳。トミさんは5月31日、自宅で体調を崩し入院していた。萩本は仕事の合間に、何度も見舞いに訪れ励ましていたという。

 この日、監督を務める茨城ゴールデン・ゴールズ(GG)の試合に出掛ける前、トミさんの死を知らされた。ショックを受けた萩本だったが「試合で勝ったらお母さんが勝たしてくれたということかな」と、日立市民球場での都市対抗野球大会茨城県予選、3位決定戦に出掛けた。結果は3-1で茨城トヨペットを下し北関東大会出場を決めた。試合後はテレビ収録で地方ロケに出掛けた。

 肝っ玉母さんとして知られるトミさんは、萩本の仕事をめったにほめなかったが、98年に萩本が長野五輪閉会式で司会を務めた際に「いい仕事をしてるね」と初めてほめてくれたという。葬儀、告別式は家族と近親者のみで行う。喪主は長男功(いさお)氏。