アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の「目玉おやじ」役を41年間務めた、声優田の中勇氏(本名・田野中勇=たのなか・いさむ)が13日、心筋梗塞(こうそく)のため、東京都世田谷区の自宅で死去していたことが15日、分かった。77歳だった。所属事務所によると、体調が優れないということはなく、心臓の病気もなかったという。葬儀は19日午前11時30分から同区砧2の4の27、東京メモリードホールで。喪主は兄弘(ひろし)氏。

 68年から放送されたフジテレビ系アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第1期シリーズから、昨年3月の第5期シリーズまで1人だけ出演を続けた。07年に公開の実写版映画でも「目玉おやじ」役の声優を務めた。

 今年3月にはCMのナレーションを収録する仕事も入っていたが、昨年9月に収録されたNHK教育テレビ「すいエんサー」内で放送中のアニメ「マリー&ガリー」のダビンチ役が、最後の仕事になった。また「ゲゲゲの鬼太郎」を制作する東映アニメーションによると「目玉おやじ」の後任は未定だという。

 [2010年1月16日6時41分

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