フリーキャスター草野仁さん(66)が、4年後の70歳での「全日本マスターズ陸上100メートル優勝」を目指していることが3日、分かった。今後、本格的なトレーニングを始めるという。

 胸囲120センチ、相撲で国体出場、ベンチプレス100キロ超のマッチョな草野さんは、意外にも中学時代は陸上部に所属し、100メートルを11秒台で走っていた。現在でも「13秒後半で走れる」という。実は62歳だった06年9月、テレビ朝日系バラエティー番組「草野☆キッド」の企画で「全日本マスターズ陸上宮城県大会」に挑戦予定だったが、トレーニングの最終調整中に肉離れを起こして断念している。だからこそ、「70歳でのリベンジ」を思いついた。70歳男子100メートル同大会記録は13秒50で射程圏内にはある。「やりたいと思った時が適齢期です。前回は練習不足もあったので、今度はじっくり時間をかけてトレーニングしたいです」。

 草野さんは、8日に出版される著書「信頼は、つくれる~なぜ草野仁は、長寿番組の司会者であり続けられるのか?~」(ワニブックス刊)でも、「何かを始めようという時、年齢を気にしてちゅうちょする方もいるようですが、本人のやる気さえあれば実は年齢は関係ありません。常に全力投球することです」などと説いている。

 4年前には番組を通じて400メートル日本記録保持者高野進さんの指導も受けており、当時は「坂道ダッシュ」を重ねていた。草野さんの「再挑戦計画」について、高野さんは「その大会で優勝することにかけている選手も多くいるので、簡単な挑戦ではないと思いますが、今度はケガをすることなく、練習のバランスを取って頑張ってほしい」とエールを送った。【梶ひと美】

 [2010年6月4日9時49分

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