1月23日に母時子さん(享年55)が都内の自宅で転落死して、活動を休止していた歌手後藤真希(24)が3日、都内のミニライブで半年ぶりに復帰した。公演前の取材では母についても語ったが、自然と涙があふれた。「すみません…」。顔を覆って会見を一時中断。それでも「いつもの母なら見てるからって…。頑張ってって言ってると思います」と言葉を絞り出した。

 「天国の母も家族も楽しみにしていた再出発なので」との思いから、2階席中央の座席を、母のために空けてライブを始めた。7月7日発売のミニアルバム「ONE」の新曲「宝石」など3曲を丁寧に歌い上げた。「1月以来、本当に悩んできたんですけど、家族や友達、スタッフ、そしてファンの温かい応援で、ここまで前向きになれました」。歌う最中にも、また涙がこぼれた。

 同作には「華詩

 hanauta」という、亡き母への思いを込めて作詞したバラード曲も収録されている。7日発売の雑誌「GLAMOROUS」では、初のセミヌードも披露しているという後藤は「昔からのファンの方は、びっくりされるかもしれませんが、自分の殻を脱ぎ捨てるという、新しい気持ちで向かいました。今後の私に(自分も)期待してます」と言い、前を見据えた。

 [2010年6月4日9時28分

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