演歌歌手の藤あや子(49)に、突発性聴覚障害の疑いがあることが14日、所属事務所から正式に発表された。5月30日までは通常に仕事をこなしていたが、6月に入り体調を崩していた。復帰時期は未定で、点滴治療で安静にして回復を待つという。

 藤は体調を崩して、1日の「NHK歌謡コンサート」と、5日の「すばる歌謡祭り

 藤あや子コンサート」をキャンセルしていた。都内の病院で検査を受けたところ、医師からは「過労とストレスによる、左耳に突発性聴覚障害を起こしている可能性が高いが、まだ原因がはっきり分からない」と診断された。

 秋田県出身の藤は、5月11日に都内で「食彩あきた応援大使」に任命され、翌12日発売の新曲「まごころの花」の全国キャンペーンにも、精力的に回っていた。29日放送のフジテレビ系音楽番組「MUSIC

 FAIR」にも出演し、30日には八ケ岳での特別イベント「Gallery彩4周年記念イベント」も行っていた。

 しかし、6月に入り、体調不良に陥っていた。関係者は「新曲には、本人の思い入れが強かっただけに、過度のスケジュールが続いても、かなり無理をしていたのかも。いつも弱音を吐かず、明るく周りを気遣う優しい方ですので、スタッフがもっと早く気付くべきだったと反省しております」と残念そうに話した。藤自身も「1日も早く、皆さまの前で歌いたい…。気持ちは募るばかりですが、今は病院の先生方を信じて、治療に専念します」とコメントした。

 早期治療と安静が何よりという病気なだけに、現在は毎日の点滴治療で絶対安静の状態という。関係者は「歌手にとって、大切な耳に異常を感じているので、まずは回復を見守りたい」。5月も「最近は2歳になる孫と遊ぶのが楽しみ」とうれしそうだった藤だけに、早い回復が望まれるが、復帰は未定とし、じっくり治療していく。

 [2010年6月15日8時46分

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