開催中のベネチア国際映画祭に参加した園子温監督(48)が8日(日本時間9日)、保護責任者遺棄致死などの罪に問われている押尾被告を扱った映画を作る意向を明かした。同被告と一緒に合成麻薬を服用した女性の全裸遺体が発見されるなど、衝撃度の高い事件でもあり、裁判過程を注目。「探れない部分がありそう。すぐ作るには、時期が近すぎる。10年ぐらいたったら作りたい」。08年「愛のむきだし」やベネチア出品作品「冷たい熱帯魚」(来年正月公開)に続き、製作中の次回作も実際の事件から発想を得ている。「事実は小説より奇なりというけど、事実にはつまらない部分がある。ファンタジックなものを加えて、事実を越えたい」と話した。(ベネチア=柴田寛人)

 [2010年9月10日8時53分

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