5代目円楽一門会(三遊亭鳳楽会長)が落語芸術協会(桂歌丸会長)に友好関係の一層の強化を打診していることが28日、分かった。この日、東京・足立区の易行院で行われた5代目三遊亭円楽一周忌法要で6代目円楽(60)が明かした。

 円楽一門は大師匠三遊亭円生とともに78年に落語協会を脱退。円生死後は円楽一門で活動したが、今年3月の6代目円楽襲名披露興行で落語芸術協会の協力を得て、32年ぶりに寄席出演が実現した。円楽は「その時に落語芸術協会との友好関係を発展させ、一門が寄席に出る機会を増やしたいと思った」という。

 歌丸会長は「協会での話し合いはこれから。何も決まってません」と話したが、円楽は「一門がすぐ協会入りということではない。最初は1人、2人でも出してもらい、大きなお付き合いになればいい」と話した。法要には林家こん平、春風亭小朝らも出席した。

 [2010年10月29日8時0分

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