大みそかのNHK第61回紅白歌合戦(午後7時30分開始)の出場歌手紅白計44組が24日、東京・渋谷の同局で発表された。出場組数は平成に入ってから過去最少で、91年から昨年まで連続出場していた歌手美川憲一(64)が落選した。今年の紅白では小林幸子との衣装対決は見られない。一方で、植村花菜(27)、西野カナ(21)、クミコ(56)、AAA、HYの5組が初出場を決めた。

 クミコは「紅白に出られる日がくるなんて思っていなかった」としみじみと喜びを語った。82年に東京・銀座のシャンソン喫茶「銀巴里」のオーディションに合格した。同年に高橋久美子名義で発売したアルバム「POKKOWA

 PA?」でデビューした。当時32歳。遅咲きだが、今年に大輪の花を咲かせた。「INORI~祈り~」はUSENリクエストチャート1位を通算4回獲得するヒットに。「舞台の転換や私も含めて化粧前の転換など、心ゆくまで裏側を拝見したい」と晴れ舞台の表裏をしっかり楽しむつもりだ。

 植村花菜は「今までもそうでしたが、カットするところが1つもない曲。紅白でも一言も切らずに歌わせていただければと思っております。(亡き祖母との思い出を歌った曲だけに)紅白までにおばあちゃんのお墓参りをして、感謝の気持ちを報告したい」と語った。

 [2010年11月25日9時28分

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