「2011神宮外苑花火大会」(日刊スポーツ新聞社主催)が6日、東京・神宮球場や国立競技場などで行われた。今回は東日本大震災復興チャリティーとして開催。国立では近藤真彦(47)滝沢秀明(29)テゴマスらジャニーズ事務所勢が、華やかなステージを繰り広げた。32回目を迎えた夏の風物詩の来場者は、4会場で11万1207人、周辺を合わせて計20万人。ライブと夜空を鮮やかに彩る1万発の花火を楽しんだ。

 上空の黒い雲を振り払うかのように、マッチはアクセル全開で歌い出した。代表曲「ギンギラギンにさりげなく」でスタート。「花火大会は夏祭りだからね。みなさんが知っている曲を大合唱してもらえれば」。「スニーカーぶる~す」など、自ら「武器」と呼ぶヒット曲をズラリと並べた。

 国立ゲスト出演は2年連続。昨年は「自分のファンだけではないから、ある意味アウェー」と話していたが、今回は「去年やってるしね」。1年ぶりのステージに、ホームのような懐かしさを感じていた。

 同じ2年連続出演のテゴマスに加え、滝沢が初出演。「今年はまたひと味違うよね。滝沢は衣装でも見せてくれる。テゴマスは聴かせてくれる。オレがみんなを乗せる担当かな」。終盤で滝沢、テゴマスと「-MOTTO-」を歌うなど、後輩と作り上げるステージも楽しんだ。

 歌とともにサプライズも用意。12月11日、25年ぶりに香港公演を行うことを発表した。「香港では態度が悪いとたたかれたこともあったけど、大人になったマッチを見せますよ」。海外公演は90年のシンガポール公演以来21年ぶりだ。

 今年の神宮花火大会の副題は「日本を元気にする花火」。その思いも込めてマッチはステージに立つ前から「今年はいろんなことがあった年。僕らが歌うことで、みなさんの明るくなる顔を見たい。全力で歌うしかないよ」と話していた。エンジン全開で終えると、万感の思いで夜空の花火に見入っていた。【近藤由美子】