韓国の5人組男性アイドルグループ、BIGBANG(ビッグバン)のリーダー、G-DRAGON(本名クォン・ジヨン=23)が日本滞在中に大麻を使用したとして、韓国検察当局から麻薬類管理法違反容疑で摘発されたことが5日、分かった。使用量がわずかだったことなどから起訴猶予処分になったという。聯合ニュースが伝えた。本人も認めている。同グループは、5月に日本公演を行っていた。

 聯合ニュースによると、G-DRAGONは調べに対し「5月に公演で日本を訪れた際、あるクラブで名前も知らない日本人からたばこをもらって吸った。臭いが普通のたばこと異なり、大麻の可能性があると思ったものの、そのまま少し吸ったことは事実だ」と説明したという。吸ったものの、おかしいと感じたため「すぐに店のトイレの便器に捨てた」という。

 他の地元メディアもこの日、検察の担当者の話として、G-DRAGONは、6月中旬に検察の検査を受け、毛髪から大麻の陽性反応が出たと報じた。検察当局は、使用量が少なく、常習性が認められず、初犯であり、大学生であることなども考慮して起訴猶予にしたとされる。韓国のネットでは、国立科学捜査研究院関係者による常習の可能性を指摘する声も掲載されているという。

 ただ、6月になぜ検査を受けることになったのかなど、詳細な経緯は明らかになっていない。BIGBANGは5月10日から同19日まで、大阪や名古屋、千葉の3都市を巡る8公演を行っていた。

 所属事務所のYGエンターテインメントはこの日、「本人は、罪の意識を感じ心から反省しています」とのコメントを地元メディアに発表した。たばことして大麻を勧めたのはファンと推定される若い日本人とし、コンサート成功を祝う酒の席だったという。さらに「多大な人気を集めるタレントとして、また、芸能人を管理しなければならない所属事務所として至らなかった。心から反省している。2度と同じ過ちを繰り返さないようにしたい」と謝罪した。しかし、G-DRAGONの活動自粛などの処分については触れていない。

 BIGBANGをめぐっては、メンバーのD-LITE(22)がソウル市内で乗用車を運転中、路上で倒れていた男性をひき、その後、男性の死亡が判明した。交通事故処理特例法違反の疑いで書類送検されたが、今年8月に不起訴処分になっている。

 ◆BIGBANG(ビッグバン)

 06年に韓国でデビューした5人組男性アイドルグループ。メンバーはSOL、V.I、G-DRAGON、T.O.P、D-LITE。全員がダンス、ボーカル、ラップをこなす。「ソング・オブ・ザ・イヤー」など韓国の主要音楽賞35冠を達成。09年日本レコード大賞最優秀新人賞、10年は同最優秀作品賞受賞。G-DRAGONとT.O.Pによるユニット、GD&TOP(from

 BIGBANG)が、11月に日本でシングルを発売。