AKB48秋元康総合プロデューサー(55)が21日、AKB48グループ全メンバーが開設しているSNS「Google+(プラス)」上で、メンバーのコメントへの検閲なしを厳命し、ネット上で大きな話題となった。一部メンバーが、スタッフの検閲が入りそうだと明かすと「本音で語る場です。言いたいことを言い合う場です。好きにやらせなさい」と命令。またこの日、都内で、イベント「AKB48リクエストアワー

 セットリストベスト100

 2012」の3日目公演が行われた。

 事の発端は20日午後10時すぎ、NMB48山本彩(18)が「投稿方針変わったからリアルタイムじゃなくなっちゃうかも」とコメントしたことだった。続けて、NMB48渡辺美優紀(18)も「自由にあげれなくなったよ」と報告した。

 21日未明にファンの指摘で気づいた秋元氏は、ぐぐたす(Google+)上で「業務連絡。NMB!

 何かあったの?」と内部調査を始め、「スタッフへ

 検閲はありえません。ぐぐたすは本音を語る場です。言いたいことを言い合う場です。好きにやらせなさい。スリルとスピードがなくなったぐぐたすなんかおもしろくありません。ガチで行こうゼ!」と、トップダウンで指令を下した。

 その後、SKE48が更新時間を午前0時までと制限していることも判明すると、こちらにも「メンバーを信じて自己責任でやらせなさい」と命令。急展開に悩む渡辺美には「自由に投稿していいよ」と直接太鼓判を押した。この秋元氏の行動に、ファンから「やすす、かっこいい!!」とコメントが集まり、山本は「やすす先生ありがとう」と、歓喜で盛り上がった。

 たびたびの過激な発言で“爆弾娘”としてスタッフに警戒されていたAKB48石田晴香(18)は、個人的に検閲されそうだった内幕を告白。ほかのメンバーからも、ためていた本音が次々と飛び出し、事態を重く見た秋元氏は「関係各位を集めて、話を聞こうと思う。僕がやろうとしていることが理解できていないスタッフもいるようなので。組織が大きくなると、当たり前のことが当たり前じゃなくなるね」とコメントした。

 先月8日、Google+のスタート日から、秋元氏は「AKB48の最初のコンセプト“会いに行ける”に限度が出てきたので、ここでファンと直接つながるようにした。私も心配はあるが、自己責任でそのまま公開させる」と話していた。

 タレントのブログが簡単に炎上する昨今、未然に防ぐため、所属事務所のチェックなどが入るのが芸能界の常識でもある。それでも、秋元氏は本気で丸裸のアイドルを提供し続ける気だ。