米歌手ホイットニー・ヒューストンさんが11日午後3時55分(日本時間12日午前8時55分)、ロサンゼルス近郊のホテルで死去した。48歳。死因は不明。12日に行われるグラミー賞授賞式や、関連パーティーに出席予定だった。結婚した歌手ボビー・ブラウン(43)との不仲、離婚を機に薬物依存に陥り、晩年は「破産寸前」。波乱の人生だった。

 歌手ホイットニー・ヒューストンさんの急死に伴い、前夫ボビー・ブラウン(43)らが追悼の声明を発表した。11日(日本時間12日)、ブラウンはミシシッピ州でのライブに出演。米メディアによると、「愛しているよ、ホイットニー!」と叫び、悲痛な表情で「今日このステージに立つことがつらい」などと話したという。

 また、多くの歌手やミュージシャンが、コメントやツイッターなどで、ヒューストンさんを追悼した。デュエットしたこともあるマライア・キャリーは「友人の死はとてもショックで涙が止まらない」とコメント、リアーナは「言葉が見つからない。ただ涙だけ」とツイート。ライオネル・リッチーは「悲しみに打ちひしがれている。私たちは本物のエンゼルを失った。世界はすばらしい声を失った」、エルトン・ジョンは「僕が出会った中で、最も美しい女性だった。今までに聞いた中で、最高に美しい声を与えてくれてありがとう」とコメント。

 ヒューストンさんが倒れたホテルでは予定通り、グラミー賞前日パーティーを開催。12日(日本時間13日)の授賞式では、ヒューストンさんを追悼する演出も予定されているという。(ニューヨーク鹿目直子通信員)