女優木村佳乃(35)が5月22日スタートのNHKドラマ10「はつ恋」(火曜午後10時)に主演することが1日、分かった。夫と初恋相手との間で揺れ動く大人の心情を描いた恋愛ドラマで、人気脚本家の中園ミホ氏が手掛けるオリジナル作品だ。昨年11月に女児を出産した木村の出産後初のドラマ出演で、主演を務めることになる。

 木村が演じるのは、初恋の相手(伊原剛志)に信じられない裏切りを受けた女性、村上緑。現在は年下の夫(青木崇高)と出会い、息子も生まれ充実した日々を送っていたが、ある日手術の困難ながんに襲われる。ただ1人、緑を救える執刀医として現れたのが、初恋相手という内容だ。幸せを守るための決断が緑を初恋に引き戻し、運命に耐える夫と、明かせない真実を抱える初恋相手のそれぞれの心模様が描かれる。

 出産後、約半年で本格的に女優復帰する木村は「私も子供を持ち、子供や家族のいとおしさや大切さは身に染みて分かります。その上で1人の女性として、このような決断を迫られたらどうなるのか?

 緑の気持ちになってみると、何が正解なのかはわからなくなりますが、丁寧に大切に演じていきたいと思っています」と話し、大人の恋愛ドラマに参加できることを楽しみにしている。

 NHKの同枠は、10年には鈴木京香と長谷川博己が危険な不倫愛を演じた「セカンドバージン」、昨年は過激な性描写が話題になった「カレ、夫、男友達」を放送するなど、NHKとしては異彩を放つドラマが続いている。「はつ恋」も、フジテレビ系「やまとなでしこ」、日本テレビ系「ハケンの品格」など話題作を手掛けた中園ミホ氏の脚本で、狂おしい大人の恋愛劇として話題になりそうだ。