「踊る大捜査線」シリーズのメガホンをとった本広克行監督(47)が、アニメ制作に初挑戦することが13日、分かった。フジテレビ系「PSYCHO-PASS

 サイコパス」(10月11日スタート、木曜深夜0時45分)で、近未来の警察機構を描く。本広監督がコンセプトから練り上げた完全オリジナル作品。将来は劇場版公開と実写映画化も視野に入れている。

 構想は3年。その過程で「機動警察パトレイバー」「攻殻機動隊」など未来の警察を描いたアニメを制作した「プロダクション・アイジー」と接点ができたことが制作実現を強く後押しした。同プロ塩谷直義監督がアニメ制作を担当、本広監督は総監督として全体に目を配った。同監督は「アニメは、いつかやりたかった。実写で描くことができない、自由ですごいものができた」と自信をのぞかせた。

 物語は犯罪者になる指数「犯罪係数」を基準とした未来社会が舞台。犯罪を捜査する「執行官」と、執行官が犯罪者に取り込まれないよう監督する「監視官」の葛藤を描く。放送は来年3月までの半年間。本広監督は「実写化するのも面白い。ゲームへの展開も含め総合エンターテインメントにしたい」とした。