5日東京ドームで行われた球界のスーパースター長嶋茂雄氏(77)と松井秀喜氏(38)の国民栄誉賞表彰式に日本中が沸いた。

 それぞれ長嶋氏、松井氏のものまねで知られるプリティ長嶋氏(58)とタレントはなわ(36)は東京ドーム観客席で並んで座りながら号泣した。安倍首相が記念品の金のバットを長嶋氏へ手渡すと、松井氏が両手を添えて支えた。プリティ氏は「2人の居残りマンツーマンノックを思い出しました。誰もが認める師弟日本一の関係でしょう」。小中学生時代には同じ千葉県出身の長嶋氏の打撃フォームをまね、九十九里浜で毎日素振りした。「野球選手になりたいというより、長嶋茂雄になりたかったんです」。81年に千葉県職員からタレント転向しようとした際に「公務員やめて、俺のものまねで食っていけるのか?」と気に掛けてくれたという。現在は千葉県議。「あの時のひと言があって今の私がいるんです」。

 はなわは、松井氏の「僕の心の中には常にジャイアンツが存在し続ける」という言葉に「いずれ監督として戻ってくると信じてます」。久々に松井氏の巨人時代のユニホームを見た。「うれしかった。これから新たな『松井伝説』が始まるのかな…」と涙声で話した。