テレビ朝日系ドラマ「ダブルス」(木曜午後9時)でダブル主演を務める伊藤英明(37)坂口憲二(37)が18日夜、ドラマのエンディング曲を歌う4人組ヒップホップグループ、ケツメイシのライブ会場、さいたまスーパーアリーナでドラマ収録を行った。ライブ直後の会場を使う異例の試みとなった。

 ライブ終了後の午後8時すぎ。ケツメイシのリーダー大蔵(37)が約2万人の観客に、ドラマ収録を行うことを突然伝えた。どよめく会場。刑事役の伊藤と坂口が登場すると大歓声が上がり、大蔵は「こんな声援浴びたことない」と嫉妬した。

 ライブ会場に潜り込んだ誘拐犯を捕らえる場面。ライブ中に舞台裏を捜査していた2人が、犯人らしき人影を見つけ、捕まえにいくという設定だ。ドラマ初出演で緊張するケツメイシの横から舞台を飛び降り、観客の脇を猛ダッシュした。

 ドラマロケでは通常、カメラは1、2台。しかし、ライブ終了後の慌ただしい中の収録のため、チャンスは2回だけという切迫した状況に、大小含め12台のカメラを配置。同局スタッフは報道やスポーツ中継で使う中継車も持ち込んだ。この日の収録部分は30日放送の第7話に登場する。

 収録が終わると、ケツメイシがエンディング曲「月と太陽」(5月22日発売)を歌い始めた。この様子もそのまま第7話のエンディングに使われる予定だ。

 2万人の協力と、異様な盛り上がりに感極まったのか、坂口は「皆さんのおかげで視聴率30%とれると思います!」と絶叫。現在視聴率は5回平均で12・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。ドラマ後半に向け、猛チャージを掛けるつもりだ。【三須一紀】