KAT-TUN亀梨和也(27)がホームドラマに初挑戦する。10月スタートの日本テレビ系連続ドラマ(題名未定、土曜午後9時)に主演することが26日、分かった。

 原作は小路幸也氏が手掛けた短編推理小説シリーズ「東京バンドワゴン」全8作。物語は古本店とカフェを経営する風変わりな4世代の大家族が少し変わった家訓に従い、不思議な事件を解決していく。温かさとおしゃれさを感じさせるシリーズとして、若い世代に人気を博している。脚本は同局系連ドラ「マイ☆ボス

 マイ☆ヒーロー」の大森美香氏が担当する。

 原作を軸にしながらも亀梨の人柄を反映させて、脚本が書き下ろされる予定という。亀梨が演じるのは堀田家の次男青(あお)。父親の愛人の子供だが、堀田家で長男と分け隔てなく育てられてきたフリーの旅行添乗員。原作では軽薄そうな言動と憂いのある表情のギャップが女性をひきつけ、かなりのプレーボーイとして描かれているが、ドラマでは義理人情に厚い人柄を強調するという。また、原作の軸となる青と父親の確執に加え、ドラマでは青の家族へ愛も描かれる。

 亀梨の連ドラ主演は10年10月クールの同局系「妖怪人間ベム」以来2年ぶりで、「皆さんに、家族っていいなぁと思ってもらえる家族や人間関係を築いていきたいと思います。僕自身も東京バンドワゴンを通して、新たな家族に会えるのをとても楽しみにしています」と意気込んでいる。

 なお、亀梨の起用理由について、池田健司プロデューサーは「『妖怪人間ベム』などクールで孤独な役が多かったですが、亀梨君はもともと義理人情に厚い人。これまでの役とは真逆で、本来のホットな人柄を大家族の中においてみたかった」と説明している。